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私達からの提言

Vol.49

クリエイティング・サステナブル・エンタープライズ〜持続可能な企業・社会を創造する〜43

投稿者:吉村 啓邦更新日:2008/12/09

早いもので今年も、もう残すところ僅かになりました。企業変革や研修の現場でも今年も色々なテーマがありました。改めて一年を振り返って見ると、今年は「ビジョンを再設定」したり、自社のアイデンティティを取り戻すべく、「フィロソフィー浸透」「バリュー浸透」を図ったりというようなテーマが多かったように思います。コーチングやメンタルヘルスなどのニーズも相変わらず少なくはありませんが、企業の関心がより根本的なところへ向かった一年であったような気もします。

 

一つの業界内で競争相手が増加したり、情報が世界中を行き来するので海外の企業とも動きが似てきたり、Co2削減、マスコミのバッシング、クレーマーの増加など企業が受ける抑圧が増して来たこともあって、「企業の取りうる戦略オプションが減少し続けてきた一年」であったように思います。しかも、M&Aが戦略オプションとして、日本国内でも一般化しつつある中で、結果として企業は、この一年間だけでも「似たり寄ったり」な存在になったように思います。

 

その反動として、自社の独自性を高め、組織と社員のつながり・社員同士のつながりを強め、マーケットや顧客に対しての価値を訴求するべく、ビジョンの設定、バリューの浸透というような一連の動きが大きなうねりとして生まれているように思われてなりません。しかし、残念ながらビジョンやバリューの浸透には、企業規模にもよりますが、長い年月がかかります。今のところ、ビジョンやバリューの浸透に一段落つけられる余裕のある企業は少ないようです。

 

今、リーマンショック移行の余波が多くの企業に影響を与えています。「収益を確保するための緊急時対応」の中で、少し前に設定したビジョンやバリューが忘れられていくことを最も懸念します。この状況の中で、ビジョンやバリューを無視して金策に走るだけでは、明るい未来はないように思います。本来、こうした状況に動じないためのビジョン、バリューであることをもう一度思い起こして、ビジョン・バリュー浸透の動きを一層強化していくことを願います。


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